こんにちは、ぺったんです。
今回は、今月から新たに導入することになりましたナイロンナットについてご紹介します。
当プロジェクトでは、ロボットを一定時間動かした後や試合後には、必ずロボットに対しメンテナンスを行うようにしています。それはロボットの動作に問題がないが確認したり、ロボットを動かしたことにより緩んだボルトを締め直したりする必要があるからです。
しかし、ロボットが大型になるほどボルトを締め直す箇所が増えていき、一部のボルトを締め忘れてしまう時があります。
ボルトを締め忘れると、ロボットの部品同士の締結が弱くなってがたつくようになり、ロボットが正常に動作することができなくなってしまいます。
そこで、当プロジェクトではメンテナンスによる負担を少しでも軽減させるためにナイロンナットを導入することになりました。
ナイロンナットとは従来のナットとは違い、内側にナイロンリングと呼ばれる樹脂が埋め込んであるナットです。
従来のナットと比べ、衝撃や振動に対して緩みにくいという特徴を持っています。
少し見づらいかもしれませんが、内側に見られる白いものがナイロンリングです。
ボルトを締めると、このナイロンリングがつぶれてボルトに密着し、これにより摩擦力が発生します。この摩擦力により、衝撃や振動を与えてもボルトが緩むのを防ぐことができるようになっています。
今年度のNHK大学ロボコンでは、振動が伝わりやすい親ロボットの足回りを中心にナイロンナットを使用しています。また、今年のキャチロボバトルコンテストのロボットにも使用する予定です。
ネジの緩みにに悩まされている方がおられましたら、是非一度お試しください。
次回の更新は5月19日(月)を予定しています。
では、失礼します。