こんばんは。
月曜日のブログ更新担当になったふじきです。

早速ですが9月7日にキャチロボバトルコンテストが執り行われました。
京都工芸繊維大学と立命館大学の共同主催で行われるこの大会も今年で三回目を迎え全13大学、計17チームが参加することになり他のロボットコンテストに負けない規模になってきたと思います。


当プロジェクトとしてはこの大会はメインのNHKロボコンに向けての下級生達の育成という目的があります。
今回の大会では当校から一回生、二回生がそれぞれ中心となる二つのチームが参加しました。
二チーム参加するにあたり各チームにはロボット作成におけるおおまかな指針が予め与えられていました。
一回生チームの目標は三分間の競技時間の間に与えられた課題を確実にこなすロボットを作ることであり
来年のNHKロボコンの主戦力となる二回生チームの目標は大会で優勝するロボットを作ることでした。

大会当日では主催校の一つとして自分を含め多くの二回生、一回生が大会の運営を行っていました。

肝心の試合の方はというと一回生チームの方は一回戦を難なく突破し、続く二回戦で大阪大学と当たり苦戦を強いられたものの操縦者の高い技量と相手側のトラブルも相まって無事切り抜けると、その勢いで準決勝も通過、決勝まで駒を進めました。

一方二回生チームの方は抽選による組み合わせの結果、立命館大学と高知工科大学を相手に連続で試合をしなければならなくなりましたが、圧倒的大差をつけて勝利し二回戦に進みました。
二回戦では強豪豊橋技術科学大学と激闘を繰り広げ見事勝利を収め、準決勝に駒を進め京都大学との対戦に至ったものの双方ともに連戦による疲弊でロボットがトラブルを起こしどちらも課題を達成できないまま判定により二回生チームの勝利となりました。
(京都大学は外見、機構ともに他大学とは一線を画する非常にユニークなロボットを作っており、私見では性能面でも二回生チームに引けを取らないと感じていただけにもしお互いが万全の状態であったならどちらが勝っていたかは予想がつきません。)

こうして一回生チームVS二回生チームという(心中では期待していた)組み合わせで行われた決勝戦では両チームとも序盤からトラブルが頻発しました。
準決勝の時点で既に限界を迎えていた二回生チームのロボットだけではなく、これまで安定した動作を見せてきた一回生チームのロボットも不具合を起こし思うように動かないまま時間だけが過ぎていき、試合時間も残り数十秒となった時ついに一回生チームのロボットが動き出し課題を達成し当プロジェクト初となる公式大会における優勝を成し遂げました。

優勝した一回生チーム「PREDETORS」
優勝した一回生チーム「PREDETORS」


正直なところこの結果は予想外であったのと同時に今後のロボット製作において深く考えさせられる内容になったと思います。
上でも述べましたが一回生チーム、二回生チームは各々「課題の確実な達成」と「優勝」というある意味では対極の設計コンセプトに基づいてロボットを作っていきました。
大会で優勝するようなロボットを作ろうと思えばそれだけ相手のロボットより早く、より効率よく課題を達成する必要がありその分安定性をある程度犠牲にする必要が出てきます。課題を達成するスピードをロボットの性能と考えるなら京都大学や大阪大学、二回生チームの機体は一回生チームの機体を性能面で上回っていましたが、いずれも連続稼働により疲弊した結果トラブルを起こして敗退し安定性を重視した機体を作った一回生チームが優勝に至りました。

効率のいいロボット≠優勝できるロボットという当たり前のことではありますが、今回の大会はそんな当然のことを身を持って実感させてくれる貴重な経験となったのではないかと思います。
来年度も開かれる予定の第四回大会では今回の経験を生かして二連覇を狙っていきたいと思います。

それでは大分長くなってしまいましたが今日はこれぐらいで失礼します。

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