初めまして。”スミダクワガタ ~一夏の輝き~” チームリーダーのクワガタです。2025年9月14日(日)に金沢工業大学で行われたSRC(Summer Robot Contest)2025の活動内容および結果を報告いたします。
チーム編成について
当チームは5人編成。うち2人がハード(機構)、うち3人がソフト(電装・制御)という構成でした。
機体紹介(手動機)

今回は、オブジェクトを掴む・放すことさえできれば良いということで、なるべく単純な機構を目指しました。ハンドは、2枚の板でオブジェクトを挟むことにし、ロボマスモーター・リニアガイド・ラック&ピニオンを用いた片開構造を採用しました。ハンドの内側にスポンジをつけることで、より把持力を向上させることができました。昇降も、ハンドと同じく、リニアガイド・ラック&ピニオンを用いた機構となっています。また、全体の強度向上を目的として、機体前方・後方ともにトラス機構を採用しました。当初は、両開きよりも片開きの方が、サッカーボールをゴールエリアへ運搬するときに反則(同時に2個以上のサッカーボールに接触すると反則)になりづらいのではないか、という考えでしたが、やはり完成像が甘かったのか、ディフェンダーと接触するリスクが高まってしまいました。また、今回はギアをプリンターで製作したこともあり、頻繁にギアを取り替える必要もありました。
機体紹介(自動機)

自動機は、全4チーム共通のため、無難な機構を目指しました。ハンドは両開きで、アームは回転式を採用。ソフト班の頑張りのおかげで、滑らかな動きを実現することができ、タイムロス削減に成功しました。また、治具を作成したことで、ソフト班の制御の補助・および精度向上につながったと思います。

トロフィー
今回のルールでは、各チーム自作のオブジェクト(以下、トロフィーと呼ぶ)を作成する必要がありました。当チームでは、チーム名にちなんで、クワガタを入れた昆虫箱を作ることにしました。クワガタ・箱ともにプリンターで製作し、なんとか重量制限(150g以上)となるよう調整しました。

大会結果
当チームは、初戦で北見工業大学 “SUMARI” さんと対戦し、当チームが先にブラボーを達成し、勝利しました。ただ、2戦目で金沢工業大学 “ユメッシ・アンド・ロボウド” さんに惜敗し、3位決定戦で当大学の “KITCAT” さんに敗れ、1勝2敗・最終順位4位という結果になりました。どの試合でも、ディフェンダーを倒したことによる強制リトライの影響が大きかったと思います。ただ、ハード・ソフト・操縦者含め、全員でよく頑張った結果だと思います!
大会を振り返って
今大会では、当チーム手動機の基板が故障するアクシデントもありましたが、助け合いの精神と、全員がよく動いてくれたこともあり、無事乗り切ることができました。最初のアイデア出しの段階でもたつき、後々のスケジュールが懸念されました(もうちょっと練習時間欲しかった)が、定期試験勉強返上でCADを描き、加工・組立を急ピッチで進めたことで、なんとか巻き返すことができました。ただ、それぞれの作業が雑になったり、詰めが甘くなってしまったことは、今回の反省すべき点だと思います。また、初めてのチームプレイということもあり、チーム内での役割分担で苦労することもありましたが、みんなで楽しく制作・練習し、本番を迎えることができたことが一番良かったと思います。なにより、チーム名がなんだかんだで功を奏したかもです。(僕がいじられキャラになってました笑)
最後に
これまで、いろんな形で我々チームメンバーをサポートしてくださった先輩方・応援してくださった方に感謝申し上げます。今大会で、良かった点・改善すべき点をしっかり洗い出して、次につなげたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします!