こんばんは、ハンスです。

NHK学生ロボコンの2次ビデオ審査も近づき、忙しくなってきました。

さて、世間では大学入試・合格発表が終わり、その余波が新入生という形で私達の周りにも押し寄せてきます。

今回はそんな新入生に向けてロボコンをやるにはどういうパソコンを買えばいいのかを考えてみました。

新入生がパソコンを購入する際の参考になれば幸いです。

始めに

まず、ロボコンにはハード班・ソフト班の2部門が存在し、やる事が違います。
やることが違うということはPCの使い方も異なってくるので適宜ハード・ソフトに分けて説明をしていきます。

ハード

ロボットの設計・加工を行います。
ハード班が使うPCは設計するために3DCADソフトを扱うため、高い性能が求められます。
スペックが低いPCだと設計が進むにつれてハングアップする事が増え、作業効率が急激に下がります。
また、ハングアップしたあと、ソフトが落ちればそこまでの進捗を失ってしまうことになりかねません。

また、設計に使う3DCADソフト(Autodesk Inventor)がWindowsにしか対応していないため、Windowsが必須です。

ソフト

回路の設計・製作、ロボットの制御を行います。
ソフト班が使うPCに求められる最低スペックはハード班ほどではありませんが快適に作業したいのならばそれなりのスペックが必要です。
また、近年では画像処理による物体認識などの計算負荷の高い方法を用いてロボット開発を行っているため開発担当によってはスペックが必要となります。

開発はWindowsではなくUbuntuという別のOSを入れて行うため、Windowsは必須ではありません。

予算

推奨 : 10〜15万円
少なくとも10万円は欲しいところです。欲張っていくとあっという間に20万円を超えます。

高いと思うかも知れませんが、これからロボコニストになっていく君たちは
PCでロボットの設計にプログラミング…とPCを酷使していくことでしょう。
20万円近くするPCを使ってWebブラウジングとゲームしかしない大学生が沢山いることを考えると
少々高いPCを買ってもそれだけの価値は絶対にあります。
お金が足りない場合はそのことを根拠に自信を持って親に資金援助の交渉するのもありでしょう。

ロボコニストにとってPCはずっとそばにいるパートナーのようなもの、しっかりとお金をかけて後悔しないPCを選びたいですね。

取り回し

毎日PCを持ち歩くロボコニストにとって取り回し性は重要な要素です。
取り回しを3つの観点から見ていきます

バッテリー持続時間

推奨 : 8時間以上

酷使しているとバッテリー持続時間は半分以下まで落ちるので元が4〜6時間だとかなり厳しいです。

重量

推奨 : ~1.5kg

特にソフト班は床においたりロボットの近くで取り回したりすることが多いため、片手で持てる重さのものを選びたいですね。
2kgを超えてくると通学が辛くなってきます。

画面サイズ

推奨 : 13.3インチ

上の2つの要素を満たそうとすれば15.6インチ以上のパソコンはまず選択肢には入りません。(そもそもかばんに入るか怪しい)
しかし、13.3インチ未満になってくると画面が小さい・キーボードが打ちにくいといった声も聞くので要注意です。

スペック

記憶装置-種類

推奨 : SSD

HDD
安価で大容量。ただ、SSDに比べて速度では劣る。
また、HDDは振動に弱く、特にロボット周りでPCを取り回すことが多いソフト班では卒業前に壊れても不思議ではありません。

SSD
とにかく速い。SSDはHDDに比べて体感できるほどの圧倒的な速さを誇ります。
ただ、値段が高いので大容量のものを選ぶと予算が厳しくなることが多いです。
容量が必要なハード班ではSSD+HDDの選択肢もありでしょう。

記憶装置-容量

推奨(ソフト) : 256GB
推奨(ハード) : 256GB+α

ソフト班なら128GBでも生きていけないこともないですが慢性的な容量不足に苦しむことになります。
ハード班はCADデータがかさむので512GBはやり過ぎですが256GBでは少し物足りないかも。

空き容量が少ないとPCの速度も下がってしまうので予算に余裕があるなら256GB以上も候補に入れても良いでしょう。

CPU

推奨 : intelのCore iシリーズ 第5世代以降

IntelのCore iシリーズでは性能はi7 > i5 > i3の順ですがCPUの進化はめざましく、
世代間の性能差がかなりあるのでより上の世代(より新しい)CPUを選びましょう。
(※型番の千の位が世代を表します 例:i7-6500U→第6世代)

メモリ

推奨 : 8GB

メモリはあればあるだけ快適になると考えて良いでしょう。
4GBになると「人権がない」とさえ言われます。CADを開きながらWebブラウジングはほぼできないと考えてください。
特にハード班はCADソフトがメモリを消費するため、16GBも選択肢に入れる価値は十分にあります。

Office

スペックではないが念の為
京都工芸繊維大学では今年から在学中は無料でMicrosoft Officeを使用することができるようなりました。
Office代はスペックに回しましょう。

買い方

推奨 : 通販

迷ったら基本的に先輩に聞きましょう。

生協

リンクはこちら
PC関連は全く知らないという人向けだがそれにしてはいいものを売りすぎている気もする。
スペックに対して値段が高く見えますがウイルスソフトに1万円強、動産保証に2万円かかっていると考えると市場価格より安いと言えるでしょう。
保証がとても手厚いがそこまで必要かどうかは不明。

家電量販店

実物を見て選べる点は◯。
店員さんにアドバイスしてもらう場合には主導権を持っていかれないように注意しましょう。
ただし、家電量販店に売っている一般向けモデルは使わないソフトが入っていたりして容量を圧迫する上に
細かいカスタマイズはできないことが多いです。

通販

メーカー公式サイトやネットショッピングサイトでの購入になります。

PCをカスタマイズしたい場合はこれ。
少し難易度高めだが先輩や詳しい人に相談したら大丈夫です。

いらないものを外したり、キャンペーンをうまく組み合わせたりすると安く買えたりします。

実際の構成例

ハード・ソフトの先輩から実際使っているPCの構成と感想を聞いてみました。

ハード

モデル名 TOSHIBA dynabook KIRA VZ63/TS
CPU Intel i5-5500U
記憶装置 SSD 256GB
メモリ 8GB
大きさ/重さ 13.3インチ/1.10kg
感想 見た目もいいし軽くて使いやすい。スペックは全く問題ないです。

ソフト

モデル名 Dell Inspiron 13 7378
CPU Intel i7-7500U
記憶装置 SSD 256GB
メモリ 12GB
大きさ・重さ 13.3インチ/1.75kg
感想 ちょっと重いがスペックは十分

 

 

以上、簡単ですがロボコン向けパソコン購入ガイドでした。
ガイドなのでこれが正しい!というわけではもちろんありませんし、パソコンに対する考え方は人によって少しずつ違うと思いますが
この記事が新入生のみなさんの役に立てたら光栄です。

追伸

部室で会えるのを楽しみにしています

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